フランス生まれでミリタリー出自の注目レトロスニーカー
ミリタリースニーカーとして生まれたタフな機能性は1960年代以降、火山調査の研究家や探検家など、過酷なフィールドでの支持を獲得。徐々にストリートへと認知を拡げる契機となる。フランス・パリ郊外で航空機用のタイヤメーカーとして1928年に創業したパラディウムはラバーの硫化・圧着などの技術を高く評価され、大戦後の1947年にはフランス軍の要請により軍用ブーツを完成させる。
このモデルは外国人部隊用として開発され、部隊の本拠地があった北アフリカの砂漠地帯やジャングルなどでの任務において隊員たちの足元を支えた。そして、その2年後にはブランドの顔であり、現在でも様々なモデルの原型となる傑作[パンパ]が誕生した。そのようなヒストリーを持つ、軽量かつ堅牢な一足は60年代以降、徐々にアウトドアフィールドや都市部へと浸透。
80年代にはニューヨークのゲイカルチャーやアートとも結び付き、一気にファッションアイコンとしても認知されていった。そして現在は目下加熱中のフレンチミリタリースタイルの足元としても注目したい。人気の仏軍パンツ[M47 カーゴ]との相性は歴史とデザインにおいて、これほど適した一足は他にない。