ジェーンちゃん Vol.9 ヨガ&ピラティススタジオマネージャー:伊藤律子さん

お客様の「なりたい」気持ちをサポートするレッスンにこだわる、ヨガ&ピラティススタジオマネージャーの伊藤律子さん。お仕事のこと、日々のこと伺いました。


今日は特別にレッスンを体験させていただいて、ありがとうございました。 自分の姿勢のゆがみと体の状態にびっくりしました・・・(汗)

(笑)日常の何気ない姿勢。その姿勢の影響で体の中は結構疲れているんですよ。 自然な姿勢を身につけると疲れにくくなって、余分なお肉も付きにくいんです。 背骨をきちんと支えて立つと、次第に周りに筋肉がついてくるんです。 ほら、誰かにお腹を支えてもらっているような感覚になるでしょ。 こんな自然な状態を作っていけると良いですね。



きちんと体を動かせていない状態でトレーニングをすると、怪我に繋がることもありますので、お客様ひとりひとりカラダの状態に合わせてプログラムします。 その上で、自然に体を動かせた時と、少し無理をして動かしていた時との違いをお客様に感じていただきたいですね。 自然な動きでトレーニングをすると動きやすいですし、筋肉の付き方も変わってきます。 体が歪んでいるということは、体の中の臓器はもちろんのこと精神的にも負担をかけている状態。もともと私たちが持っている体の“自然治癒力”や“自然な動き”をつい忘れてしまいがちですが、それがあってこそトレーニングの効果を実感することができますし、本来の自分に戻る事ができるんですよ。
 

心地良いレッスンのトーンだったのですが、伊藤さんは高級ホテルでのインストラクターとしてキャリアを積まれてきたのだとか・・・

ええ、インストラクターの専門学校卒業後、大半は大手のフィットネスクラブに進むのですが、私は先生からホテルのフィットネスクラブを勧められまして・・・ ハイアットリージェンシー、そしてリッツカールトンで勤務してきました。 ホテルのフィットネスクラブって、一般のスポーツクラブとはお客様の数も違いますので、やはり静かで優雅というイメージがありますよね。 私たちインストラクターも、ここでは半分ホテルマンなので、接客がとても大事。言葉遣いや挨拶の角度などの立ち居振る舞いなどホスピタリティの心をしっかり学びました。
 

ホテルでの経験が伊藤さんのベースを作っていると・・・

そうですね。 ちょっとした雰囲気でお客様のご要望を感じ取るのが、ホテルのインストラクターの大事な仕事。私にはホテルが合っていたと実感しています。 “空間を大切にする”というホテルでの考え方も今のスタジオに受け継いでいます。 お客様にとってもスタッフにとっても、快適な場所にずっといられること、その中でカラダを動かせることで相乗効果になりますから、女性が喜んでくださるよう、空間の色合い、ディスプレイ、パウダールームの広さにもこだわりました。 

 

少人数にこだわったスタジオというのもその経験から?

スタジオではお客様おひとりずつの体の経過を記録したカルテを作成していますが、これは個人的にホテル時代にやっていたことなんです。 3年前の状態をご本人は覚えておられなくても、カルテに残っていると『そうそう、あの時そうだったよね』と思い出されますし、しっかりとお客様の様子をしっかり読み取れるようになるんですよね。 お一人ずつ全員に思っていることをきちんとお伝えしたい。そのために「10名までの少人数制」というレッスンにこだわり、確立したいですね。 10名までなら、「動きを修正したい」と思った時にすぐ駆け寄っていけるんです。 レッスン後も、お1人ずつに声をかけて、次のレッスンで活かせるようにスッキリして頂くようにしています。 レッスンに関係のない話でもお話をすることでリフレッシュもできますし、私たちはお見送りまでがレッスンだと考えていますので。
 

このお仕事の醍醐味って、ずばり何でしょうか

お客様の体が変化していく様子を見ていると、それだけで嬉しいです(笑) それ以上にお客様がご自身の体の変化をとても喜んで、感動してくださることが大きなやりがいですね。 「パフォーマンスアップのため」というアスリートから、「姿勢を美しく保ってランウェイを歩くため」というモデルさんまで、色々なきっかけでレッスンを受けて頂いていますが、中にはご年配の方で「寝返りをうてないくらい肩が痛くて」というようなお客様もおられます。 そういった方でも、「何歳になっても体は動く」「体は変わる」のポリシーで、いろんな角度からその方に合うトレーニング方法をご提供しています。 今、体を動かしていることが、どんな年齢でも、5年後、10年後に違いが出るということに気が付いて頂けると嬉しいですね。 

 

さて、休日ですが、月間100本ものレッスンをされているのに、休日もどうしても動いてしまうとか・・・

(笑)そうですね。日祝祭日はお休みなのですが、「まだまだ学びたい」という気持ちがいつまでもあって、休日もセッションや講習会への参加、資格取得に出向く事が多いですね。 それに体を1日動かさずにいると、やっぱり少し体が重く感じるので、講習会に出ない日は軽く走ったりしています。 もちろんお買い物やお友達と出かけたり、テレビや映画も見るのも大好き。健康情報やエクササイズ紹介のテレビなんかは、食い入るように見てしまいますけどね(笑)

やっぱりお食事にも気を使っていらっしゃるのでしょうか。

いえいえ、元々好きなものを食べますし、食べる量も多いですよ。 だた、バランスを取るようにはしていますね。昔はジャンクフードも好きでしたが、今は控えています。 食べると筋肉量が変わるのをすぐに感じるので、和食をメインにバランスよく、体が“正しく食べたい”と思うものを食べる、という感じでしょうか。
 

今回着用いただいたスポーツブラ、いかがでしたか?

普段からヨガウエアに多いカップ付きのタンクトップも着たりしますし、スポーツブラも着ます。動きの多いヨガのクラスならスポーツブラのほうが動きやすく、体幹も使いやすいように思います。しっかりバストを持ち上げながら、普段のブラとは違ってストレッチ性が高いところが良いですね。 ただ、厚手の素材でアンダー部分の太いスポーツブラだと、ヨガのようにゆっくり呼吸を深める動作の時は苦しいんです。 今回着用したこのスポーツブラ(JS13TUC)、とてもいいですね!私が持っている他のスポーツブラよりも一番下着に近いフィット感がありました! 肺全体が使えると集中力がアップするので、結果的にパフォーマンスアップに繋がるんです。ですから、どのレッスンでも出来る限り肺の広い面積で呼吸をするようにしています。 肺の下1/3の部分で呼吸をしたいのですが、残念ながら、そこがちょうどブラのアンダーバストのところになっちゃうんですよね。 ヨガ、ピラティスは止まって呼吸をするので、下着で抑えられると呼吸がしにくいんです。とはいえ、ノーブラでは逆に動きの方に影響が出ますよね。 ですから、この商品のように薄くて体にフィットする軽いスポーツブラなら呼吸の妨げにならずピッタリですね。

 

お客様の“気持ち”に寄り添えるスタジオを目指して

ホテルでの経験から大きな影響を受けたのは、お客様の“気持ち”を大事にするサービスや接し方。 この“気持ち”を大切にしたレッスンと空間をご提供したいと思っています。 これからもまだまだ勉強を続けて、いろんなことを吸収したいのですが、たとえば、要らない筋肉があることで動きが制限されてしまうように、過去の経験もこれから吸収する情報も、必要なものだけにそぎ落として自分の中に残していきたいなと。 そして、お客様ひとりひとりの個性やライフスタイルに相応しい健康的な美を作るサポートができれば嬉しいですね。

伊藤律子 Ritsuko Ito
スポーツ医学を学びながら、19才でエアロビクスの養成コースを修了後、10年以上に渡りハイアットリージェンシー、ザ・リッツ・カールトン大阪にてフィットネスクラブやスパのインストラクターとして、 長年にわたり海外セレブの接客から新人インストラクターの育成まで幅広く手がける。 もっと多くの女性たちに広くヨガやピラティスを知ってもらい、そのエクササイズを通して自分の身体への「気づき」と「何歳になっても体は変われる」という気持ちを大切にしてもらいたいという思いから、リロアズビューティースタジオをプロデュース。 Riroa's Beautyヨガ&ピラティス スタジオ 大阪市西区江戸堀1-8-20 カドマルビル3F Tel&Fax 06-6131-4658

 
編集後記:
優しい笑顔がとっても素敵な伊藤さん。さらに言葉づかいや柔らかな物腰、お話の仕方、美しい姿勢・・・同じ女性として見習いたい部分がたくさん!お話をお伺いしながら、何度も姿勢を正してしまいました。これからも「内面からの美しさを引き出したい」女性たちの“気持ち”に寄り添ってサポートしてください。

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